当期純利益この損益計算書を見ると給料の二倍(351小171=2・05)稼げばよいことになりますが、人件費には事務員さんの給料など「稼がない人」の人件費も含まれていますので、そのまま使うことはできません。
私の顧問先の状況を見ると、中小企業の場合、営業マンの給料は人件費の三分の二程度を占めることが多いようなので、それを前渡にもう一回、計算してみましょう。
人件費は、171×2中3なので114になります。
351年114=3・07、約3倍になります。
「給料の三倍稼げ」というフレーズには会計学的に見ても一定の根拠があるのです。
錮ほんとうの人件費とはある会社の営業マンに「給料の三倍稼いでいますか」と尋ねたことがあります。
その営業マンは自信を持って「はい」と答えました。
でも私が計算してみるとまったく稼げていないのです。
その理由は給料の金額のとらえ方が違っていたことにありました。
営業マンは毎月振り込まれる給料の金額をベースに考えていました。
一万、私は給料の額面金額に賞与、退職金の積立て、雇用保険や労災保険、健康保険、年金保険の会社負担額を含めた金額をベースに考えていました。
営業マンの考えたベースと私の考えたベースでは倍近い開きがありました。
このように人件費は直感的にとらえにくい性格を持っていた費目なのです。
時間単位で人件費を考えてみよう人件費は時間単位のコストとして換算すると、直感的にとらえることができるようになります。
人件費が年間500万円かかる営業マンを例に時間単位のコストを計算してみましょう。
年間稼働日数を二五〇百、一日の労働時間を八時間であることを前提とします。
一日あたりの人件費は、500万円中250日=2万円になります。
l時間あたりの人件費は、2万円小8時間=2500円になります。
これに「給料の三倍稼げ」をあてはめてみましょう。
毎日稼ぐ金額は6万円、一時間あたり7500円です。
このように人件費は時間単位で考えることにより、直感的にとらえることができるのです。
本章ではこの手法を使って業務日報や会議のコストを説明しました。
現在消費を抑制して将来消費(貯蓄)に回寸心理的犠牲に対する報酬が利子であるという見解です。
多少言葉が違いますが「待忍」説や「待望」説もこの系統に属すると見てよいでしょう。
しかし、もっとこれを一般化して、所得の支出を現在財と将来財の間に配分する湯合に、この「時間選好」あるいは「時差」しかし、以上の側面を重視なるのは、いわば心理的側面、あるいは需要側の分析であるのに対して、利子率を決定するものとして生産力側ないしは供給側を強調する見方があります。
これは利子についての「限界生産力説」、限界生産力説は、主観価値説あるいは限界効用学派のなかから登場したものです。
つまり、一方で生産物の価格の重要な決定因は限界効用にあると見たのですが、他方、その生産物をつくる生産諸要素の価格(賃金、利子、地代など)はそれぞれの要素の限界生産力に対応してきまると見たわけです。
そして、生産要素に対なる需要は、生産物需要から「派生」します。
したがって、主観学派の見解では、「生産物価格→要素価格」といった因果関係を重視したのです。
しかし、一般に価格の決定には、供給側と需要側の双方が参加するはずです。
資本用役の価格である利子率についてもそうですければなりません。
これが原点に対して凹であるということは、次第に現在財の生産を減らして将来財の生産をふやしていくと、将来財、つまり資本の限界生産力が低下していくことを示しています。
結局、一般均衡では、消費無差別曲線と生産可能性曲線と予算線が相互に接し合う形となり、時間選択(時差)、資本の限界生産力、利子率の間の均衡が成立ずるのです。
もしこの均衡点以外に現実の状態が置かれている場合には、この三者が相互に動き合い、ある均衡点を見出なことになります。
したがって、利子率の一般均衡理論では時差説と限界生産力説は排し合う関係にあるのではありません。
ちょうど、商品の価格の決定に需要側と供給側が働くのと同様に、資本用役の価格である利子率がきまる場合にも、主観的要因である時間選択と、客観的要因である資本の限界生産力がいずれもなくてはならない要因として重要な役割を演ずることになります。
本当はまずいですよ。
だけど、そんなの売れると思っていないから、今さら届け出るわけにもいかない。
前から聞きたかったんですが、作家として専業でやっていこうと判断したから、みずほを辞めたんですか。
それとも辞めることになってしまったんで、結果的に作家でいこうと決めたんですか。
やはり先にみずほを辞めようと思ったんですね。
過去のいろんな複雑な思いが、臨界点に達していた。
合併で銀行が大きくなりすぎて、自分の意見も以前にくらべて全然通らない。
富士や興銀にもいろんな思惑が錯綜している。
しかも私自身が、ある意味で第一勧銀の武闘派みたいに思われていた。
若い人からは「江上さん、がんばって波乱を起こしてください」なんて言われるし、役員からも「富士と興銀を相手に闘いになる時は、また頼む」なんてバカなことを言われる。
私には全然そんなつもりはないのに、もうそういうイメージでしか見られない。
そのうえオンライン事故や増資とか、いろんなことが積もり積もって、もう「辞めた!」と。
声に出して宣言しましたよ。
その瞬間、吹っ切れました。
もう少しで役員に手が届く、とは考えませんでしたか。
ちょっと待てば役員になるかもしれないとは思ったけれど、「辞めた」と決めた瞬間に、いずれどうせ辞めざるを得ないんだからと思ったことも事実です。
後から間いたら女房も「もう辞めるのかも」と思っていたそうです。
こういう比較をすると呆れられるかもしれないけど、やはり第一勧銀に勤めていらした小椋佳さんも役員を取るか音楽を取るかの選択を迫られた時に、音楽の方を取られたのでしょうね。
私も気持ちでは似ていて、一回小説を書いてみて、他に代えることのできない自分みたいなものを見つけてしまったわけです。
支店長の代わりはいくらでもいるし、役員の代わりもいくらでもいる。
だけど、小説を書く人間としての自分の代わりは絶対に誰もいない。
同じものを書けといっても、書ける人間は他にはいない。
それを発見してしまうと、たとえ一冊も売れなくて貧乏することになったとしても、やはりそっちを選択しますよね。
これは凄いことだと思う。
でも二十六年間サラリーマンをやってきて、いざ不安定な収入の世界に入って心配じゃないですか。
奥さんは反対しませんでしたか。
今も反対してる。
やはりサラリーマンの良さというのは、毎月、安定的な収入があることです。
支店長時代の年収は千八百万くらいあった。
それを原稿料で稼ぐとしたら、大変なことです。
小説が書けなくなったらどうしようかと不安がないわけじゃをいけど、もう決めたことだから仕方ないですね。
好きなようにまっすぐ行くしかない。
振り返ってみて、定収入の安心感は何物にも代え難いところがあります。
銀行が潰れることなんて考えないですからね。
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